小さな「豆本」作りに挑戦
今回教室では「豆本」に挑戦しました。
「豆本ってなに?」
と不思議そうだった子どもたちも、小さな本を手にすると興味津々。
まずは表紙に裏表紙、右開き、左開き、ページ、見開きページなど
本作りに欠かせない基礎知識を確認して、見開き8ページになる豆本を
設計図になるスケッチを描くところからスタートしました。
「どんなお話にしようかな?」
「え、字は書いちゃダメなの!?」
「図鑑にしよう!」
「ページが余った…」
と、次々にアイデアがあふれたり、問題にぶつかったり、
それぞれ新しい挑戦に試行錯誤していました。
ページをめくるたびに、新しい絵や物語が広がる豆本は、
子供たちの想像を掻き立ててくれたようです。
何かを経験するお話、何かが起きるお話、誰かの為に何かをする優しいお話、
お気に入りのもの図鑑に、工程本から奇想天外な本まで、
一人ひとりの個性がぎゅっと詰まった小さな一冊が完成しました。
豆本は小さいからこそ、細かな作業もたくさんあります。
それでも子どもたちは集中して取り組み、
「ここはもっとこうしよう!」
「コラージュを試してみる!」
などと最後まで夢中して取り組みました。
1つ1つ丁寧に描きたい子は、まだ継続中で終わっていませんが、
それぞれのペースも大切にしたいと思います。
完成した豆本を手にした子どもたちは、とても満足気で、
嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
小さな一冊の中には、大きな想像力がいっぱいです。
実は、豆本は本作りの基本が学べるので、中学生以上の大人のクラスでも
興味のある人には参加してもらいました。
お陰で、どの世代でも楽しめる世界にひとつだけの素敵な豆本が、たくさん誕生しました。
自分の良さを知って欲しい


今回は完成したあと、自分のいいところを認識してもらう為、
他の人から感想をもらう「お披露目会」をしました。
出来た人からみんなに見てもらい、感想をもらう。
「いいな」と思ったところを伝え合う機会を作りました。
「これ、おもしろい!」
「色がきれい!」
「絵がかわいい!」
など、思っていても普段なかなか言い合うことがないので、
それぞれの作品の良さに言う方も言われる方も
たくさん気づくことができたのではないかと思います。
子どもたちは成長するにつれて、周りと比較し始めます。
そして、残酷なことにこの頃の「絵が上手・下手」は、
どれだけリアルに描けるかどうかだったりします。
すると、どうなるかというと、自分らしい表現や、自分だけの良さ、
アートの世界では実は一番大切な独自性/オリジナリティというものを
見失ってしまうことが少なくないのです。
でも、作品の魅力は「上手に描けているか」だけではありません。
発想のおもしろさや色づかい、丁寧さ、思いつき、物語性など、
一人ひとりにしかない素敵な個性の方が実はもっと大切だったりするのです。
ただ、そういうものは他者から言ってもらわないと、自分では気付きにくいので、
こうして友だちの作品の良いところを見つけ、
言葉にして伝え合う時間を作ることは大切だと思っています。
誰かに認めてもらうことで、自分では気づかなかった
「自分の良さ」を見つけるきっかけになれば嬉しいです。


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